勘違い

煽り運転

高速道路サービスエリアでのトラブルに腹を立てた奴が、SAを出てからも執拗に相手の車(ワゴン車)を追いかけ、割り込んだりブレーキを掛けたりを繰り返し、ついにはワゴン車の進路を塞いで停車させ、ワゴン車運転者に暴行を加えている最中に後続のトラックにひかれたという事件がありました。捜査当局は当初、事故が起きたのはワゴン車の走行を妨害した運転行為の最中ではなかったことから、危険運転致死傷容疑での逮捕は見送ったとのことですが、その後の調べで停車後の暴行も運転と一連の行為と認定できたとして、より罰則の重い危険運転致死傷罪での起訴になりました。

当然の判断だと思います。こんな奴はもっと重い罪状でもいいのではないかと思います。

そして、この事件を機に「煽り運転」が少しでもなくなることを期待しています。

 

先日、埼玉県で実施した車いす安全整備士養成講座では、講座に使用する車椅子をはじめたくさんの荷物を現地まで運ぶため、ロングタイプの4トントラックをレンタルしました。往復とも特定職員に運転させるのは疲労がたまるため、車組・公共交通機関組を交代制にしました。私は講座からの帰路に車組になり、2人で交代しながら神戸まで戻ってきました。

東名浜名湖SAからJASPECまでが私の運転担当でしたが、その間でも「煽り運転」に遭いました。「なんでそんなに急いでいるか? 煽って先に行ったとしても、到着時間はせいぜい5分も違わないゾ」とつぶやきながら、車線を譲ったことが何回もありました。

スポーツタイプの乗用車や改造したイタ車などに乗ると、前を走るトラックやバス・軽自動車などが邪魔になるようです。また、車の性能と自分を同化してスピードの出る車に乗っている自分も優れていると勘違いする輩も多いのではないでしょうか。

 

 

トラック運転手

逆のパターンもあります。

大型トラックに乗っている自分は、人物も「大型」だと勘違いすることです。

以前、新聞社で展示会主催業務に就いていた時、一番厄介だったのは搬出時のトラックを交通整理することでした。17時の閉会後は、ブースの撤去作業・展示物の搬出作業となるのですが、まだブースを撤去する作業員や出展社が館内で作業しているのもかかわらず、展示物搬出トラックが館内に進入することが頻繁にありました。あらかじめ、車両進入時間を決め連絡していたのですが、トラック運転手は「そんな話聞いてない。早く入れろ!コノヤロー!」などと罵声を浴びせ、困り果てたアルバイトからヘルプ連絡が入るのです。現場に向かうと、案の定、運転席からバイトに向かって「轢くゾコノヤロー!」などの脅しです。そこで、当時若かった私は「上等だ!ひいてみろ!」と応酬した記憶があります。本当にトラックを前進させる愚か者もいたので、「降りてこい!」と怒鳴り、車外へ引っ張り出すと、何のことはない、とても小さなおじさんで、話もきちんと聞いてくれたのです。

彼にとっての大型トラックは、後ろ盾になっていたのでしょう。トラックから降りるということは、その後ろ盾を失い人対人で話をするということになります。

 

組織の力

冒頭の事故原因をつくった容疑者は、人としてもなっていない奴ですが、多くの場合人対人で話せば、理解し合えるものだと思います。

人は、時に所属する組織を自身の後ろ盾と勘違いし、組織の力=自分の力と思いこんでしまうことがあります。確かに、組織をつくっているのは個々の人ですが、組織の力とは、個が集まってはじめて形成されるものであり、これまで組織をつくってきた先輩たちが築き上げた結果でもあります。

JASPECは福祉用具の製品試験を実施する組織です。福祉用具に携わる人材に正しい知識と技術を提供する組織です。それなりのノウハウの蓄積もあります。

だからと言って、JASPECに所属する個々が「偉い」わけではありません。そこを勘違いすることなく、JASPECという看板を外した一人の個人となっても、尊敬と信頼を得られるようにしたいと、まず自分自身に言い聞かせます。

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日本福祉用具評価センター(JASPEC)