AIとかRTとか

29連勝

藤井聡太四段の連勝記録はストップしてしまいましたが、29連勝は大したものです。

藤井四段の強さは、コンピュータソフトで日々修練した結果という報道がありました。コンピュータ対プロ棋士の勝負でも、棋士が負けるということもあったそうです。AI:人工知能は、時にプロ棋士にも勝利するような進化を遂げているということなのでしょう。

 

将棋というと、ステテコ姿のおじさん達が団扇片手に縁台で・・・という映像が浮かびます。

これからはエアコンの利いた和室で、豚キムチうどんを食べながら扇子弄びながらパソコン相手に・・・が将棋のイメージになるかもしれません。

 

国際ロボット展

技術の進化はAIに限らず、ロボット技術(RT)に見られます。

センター長は「国際ロボット展」の1995年・1997年開催について、新聞社事業局員として日本ロボット工業会との共同主催及び運営に携わった経験があります。2年に1回開催されるこの展示会は、1993年までは「国際産業用ロボット展」と称していましたが、1995年から「産業用」を取り「国際ロボット展」となったのです。

 

当時、「これからのロボット技術は産業用もさることながら民生用・特に介護・福祉分野に応用されるべき」とロボット工業会に提案した記憶があります。名称が変わったのは、この提案も少しだけ影響したのではないか、と思っています。

 

とは言え、当時の展示会の主流はあくまで「産業用」であり、組立や塗装といった製造現場での省力化・合理化を実現するロボット技術の出展がほとんどでした。

 

ロボット介護機器

近年、国の成長戦略のひとつとして、介護分野にロボット技術を応用しようということが叫ばれています。経済産業省はこれを「ロボット介護機器」と言い、厚生労働省は「介護ロボット」と呼んでいます。「名称ぐらい統一しろよ!」(笑)。

 

介護・福祉分野にロボット技術が応用されることは、22年前からの希望であり、それが叶えられ嬉しい、と思いきや、結論的にはまったく逆の評価をせざるを得ません。

具体的には、開発者や推進者の考え方が現状のままであるなら、ロボット技術は製造現場だけに限るべきであり、介護分野に参入すべきではないという気持ちが強いです。

介護にその技術を応用するのであれば「介護を受ける側の気持ち」を無視した開発になってはなりません。確かにロボット技術を応用した高福祉社会の実現政策や開発の促進は、介護力の軽減・利用者の自立生活支援につながり、産業化を促進する意義のあるものです。だからこそ、開発の際には対象は「モノ」ではなく、「守るべき尊厳をもつ人」であるという点を忘れてはならないと思っています。

 

 

老人Z

1991年公開のSFアニメーション映画「老人Z」(原作・脚本:大友克洋、監督:北久保弘之、キャラクターデザイン:江口寿史、アニメーション制作:A.P.P.P.)は、現在のロボット介護機器開発状況に警鐘を鳴らすものと思いますので、そのあらすじを紹介します。

 

『国は高齢社会への対応として、在宅独居老人を介護する全自動看護ロボットベット「Z-001号機」の開発をし、その試用モニター第1号に選ばれたのは、看護学生ハルコが介護している高沢老人だった。超小型原子炉により稼動する「Z」は、食事、入浴、排泄物の処理はもちろんの事、テレビ、ラジオ、電話、オーディオまで完備している「画期的な」マシーンだった。高沢老人がモニターに選ばれたと知ったハルコは、「Z」のマスコミ発表を傍聴する。「Z」によって身体を洗われ、排泄処理をしてもらい、食事、運動までさせられる老人。その光景を目の当たりにしたハルコには老人の姿が痛々しく映った。割り切れない思いで学校に戻るハルコ。学校のパソコン室で彼女の目に飛び込んできたものは、全てのパソコンモニターに流れている「HARUKO・・・」の文字。ハルコは、その文字が高沢老人からの「助けて!」というメッセージだと直感した。そこで彼女は「Z」と老人が『保管』されているセンターへ忍び込む。老人を救い出そうとする彼女に呼応するかのように、突如「Z」が暴走し始め、街を破壊していく・・・』

 

JASPECは、経産省が進める「ロボット介護機器開発・導入促進事業」に安全評価基準作りで参画しています。ロボット介護機器の開発導入の推進役になっているということです。推進役という開発・導入促進の中核にいるのですから、この事業に同じく参画している他のプロジェクトメンバーから異端視されようとも、常にこの警鐘を意識しながら推進していくことこそが、JASPECの役割であると、腹をくくり進めていく考えです。

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