トップマネジメント

「これはまだ東北の方だったから良かった。これがもっと首都圏に近かったりすると、莫大ですね、甚大な被害があったと思う」=今村復興大臣を辞任に導いた言葉です。

 

この大臣、ちょっと前には東京電力福島第1原発事故による自主避難者の帰還を「本人の責任」と述べ、挙句に質問した記者に向かい「出ていきなさい!」「うるさい!」と逆切れした人物でしたね。

 

大臣としての資質や総理の任命責任について云々言うつもりはありません。

 

しかし、復興庁において、その事務を統括し職員の服務を統督することを職務とする(復興庁設置法8条2項より)人の言葉であることを考えると、怒りを通り越し、呆れるばかりです。

 

ちなみにこの人物、両問題発言時ともエヴァンゲリオン柄のネクタイを締めていました。その理由は、エヴァンゲリオンの製作会社が、被災地福島を元気にしようと福島ガイナックスを設立し、そこでデザインされたものだったからとのことです。

 

そのネクタイ姿と問題となった2つの発言を考え合わせると、「この人は被災地に寄り添う『演出』には長けているけど、心底では他人事としか考えていない人」と言いたくなります。

 

「人は、自分が気にするほど自分を見ていない」という言葉があります。これは、“他人は自分が思うほど自分に興味を持ってくれているわけではない”という意味です。

 

確かに、本人は寝癖が気になって仕方ないけど、誰からもスルーされているということはよくあります。

 

しかし組織のトップとなったら、そうはいきません。その言動は、常に組織を構成するメンバーの興味・関心の対象となります。無責任・無配慮な言動は厳に慎まないといけません。

 

今朝の出来事ですが、ある男性職員が女性職員に「今日の格好はパジャマみたい」と言いました。すると女性職員は「えーっ!おしゃれしてきたつもりですよー」と返しました。

 

何気ない会話ですが、男性職員のこの一言をトップが言ったらどうなるでしょうか。きっと、女性職員は気にして一日中仕事に身が入らないでしょう。あるいはパワハラ・セクハラで訴えるかもしれません。トップたるもの、その意識をもって常に言動に留意しないとならないなと、自戒した出来事でした。

JASPECではトップのことをトップマネジメントと呼んでいます。大きな役割は組織内コミュニケーションの確立・維持、事業・品質目標設定および実施に責任を持つことです。つまり事業におけるPDCA(プラン・ドゥー・チェック・アクション)の繰り返しの最終的な責任者となります。PDCAの繰り返しタイミングで実施するものをマネジメントレビューと呼び、組織全体・個別部署に対して具体的な指示を出します。この時に、各事業で実施してきたそれまでのPDCAを理解しないまま、表面だけを繕った(ネクタイを締めるという演出だけで)指示をしたら、真剣に事業を展開してきた職員からは呆れられますよね。

「人は、自分が気にするほど自分を見ていない」のは確かですが、「人は、自分が気にしないほど自分を見ていなくもない」もまた真なのだと思う今日この頃です。

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