車いす安全整備士の講義中に

私は、車いす安全整備士の座学と実技で講師をしていますが、その講師をしている時の話です。

受け持った受講生の中で、女性に多いのですが、握力、腕力が共に弱い受講生を受け持つことがあります。

そういった受講生で一番問題なのは、締付のトルク不足。

本人は真剣に力一杯締め付けていることは、観ていてわかるのですが、確認すると「やっぱり弱いな」ということが多々あります。

理由の一つに、純粋に力が弱いということ以上の内容があります。それは・・・

 

「工具を適切に使っていない」

 

ということです。

例えば、スパナを使って締め付ける際に、最初の緩い段階では問題無いのですが、最後の「ググッ」と締め込む際に、スバナを持っている手の位置が、締めているナットに近い部分を持っているのです。

トルクは「てこの原理」なので、最後に締め込む際にしっかり力を入れる場合は、締めているナットから遠ければ遠い程、力は強く働きます。

最初にナットにあてがう際、スパナを握る部分がナットに近い部分を握って回し始めるので、そのまま締め終わることで、ナットに十分に力が伝わらないということになっていることに、工具を使い慣れていない人は気付いていないということです。

実技講師なので、そういった指導も含めて指導しているのですが、概してそのアドバイスだけで、しっかりと締め込めるようになる受講生は大勢います。

 

それでも弱い場合、車椅子で一番大きなナットの代表格が、駆動輪の車軸のナットなのですが、そこを締め終わる、あるいは緩め始める時に肘が曲がっていると、腕力で力をナットに伝えているので、腕力が弱いと必然的に、ナットの締め付けが緩いor緩められないという状況になります。

身に覚えがある人は試して欲しいのですが、肘をしっかり伸ばして、肩で上半身を持ち上げるor体重をかけると、さび付いている等の問題が無い限り、きちんと締め込めるし、緩めることができます。

 

昔の職人さんだと、「技術は見て盗め」と言ったそうですが、理屈を理解できると成功は早く訪れるので、一つ一つの作業の必要性や効率を考えながら実行するって大事ですよ。

車椅子の構造だけではなく、そんなことも指導している「車いす安全整備士養成講座」に少しでも興味を持ったそこのアナタ!!!

是非、受けに来てください・・・という宣伝でした(笑)

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