車いす安全整備士の需要は

前回に引き続き、今回のお話も更に車いす安全整備士養成講座受講後に関連するお話です。

 

ちょっとお堅い話になりますが、JASPECは安全な福祉用具を安心して使用できる社会の実現に寄与することを、企業理念としてもっています。

この理念に基づき、2015~2017年の三年間で、「福祉用具貸与品のメンテナンス作業工程に対する要求事項」というJIS原案を策定しました。

ザックリ話は端折ってしまいますが、2020年度には公示されることを目指して、経産省が動いているという状況です。

 

このJISが公示されると、有償無償を問わず、利用者にレンタルする福祉用具が、利用者に渡される時点での、工業製品としての安全性を証明するための指針として、当該JISの要求事項をクリアしなければ、メンテナンスをしている事業者は、安全な福祉用具を出荷していることを証明できないという話です。

一般的なレンタルで考えると、介護保険の貸与品が考えられます。

しかし、その他にも、病院や施設等の備品である車椅子や歩行器など、リハビリの一環として患者や利用者に使用させる場合も含まれます。

 

これが、車いす安全整備士とどうつながるかと言うと、このJISの要求事項の中には、メンテナンスを行う実務者が、安全なメンテナンスを行っていることを証明するために、資格や研修記録を提示することで証明できなければ、自分勝手に工具でいじくりまわしているだけという判断をされてしまいますよ、という内容が含まれているのです。

福祉用具業界において、機器のメンテナンスに関する資格は、残念ながらこの車いす安全整備士しか存在しないということが現状です。

 

各製造メーカーが自社の製品に関するメンテナンスに関する研修を行っているというケースもありますが、その場合は、その製造メーカーの商品に対する話と技術以外は話してくれません。

 

標準形という縛りではあるものの、車椅子全部の共通項を最大公約値で知識と技術を身に付けてもらえる、車いす安全整備士の有資格者であるということは、メンテナンス実務者の知識と技術の一定のレベルがあると言えることになります。

 

今後、このメンテナンス作業工程JISと、認証機関による評価認証を受けたメンテナンス事業者、施設や病院の福祉用具備品担当者という社会の仕組みが一般化されていくために、JASPECは事業を進めていきます。

車いす安全整備士の座学講義の中にある、「ワッシャが必要枚数以上に入っていたことによるボルトナットの緩みによる事故」や「継続使用によるネジの緩みによる事故」、車椅子の場合「空気圧が減ったことによる駐車用ブレーキの効きの減退による事故」などが、このJISと認定評価によって無くなることを願っています。

 

つまり、一般化されるということは、用具を貸し出す企業や病院、施設は、車いす安全整備士が活躍する場になっていくと、希望を込めて予言しておきます。

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