車いす安全整備士資格取得後にある質問②

前回に引き続き、今回のお話も車いす安全整備士養成講座受講後に関連するお話です。

 

受講される方々の職種は、本講座開催初期の頃に比べると、合格者数が1000名近くになった頃から、様々な職種の方が増えています。

受講生の職種は、車椅子製造業の営業職、福祉用具貸与卸事業者のメンテナンス職員、福祉用具貸与事業所の福祉用具専門相談員からスタートしました。

次いで、介護施設職員、医療機関の備品(福祉用具)担当者、PT、OTが増え始めたのは、車椅子メーカーや福祉用具専門相談員のような供給者が、「車椅子を継続使用する安全性」について説明してくれたことが、宣伝につながったからだと思います。

日経などの新聞に取り上げられたことや、関西ローカルTV番組の「ちちんぷいぷい」で「町の自転車屋の生き残り」という内容でとりあげられたりしたことで、自転車屋、オートバイ屋、自動車販売業者のような直接メンテナンスを行う技術の色の濃い職種が一気に増えました。

この辺りでは1000名近くの有資格者がいたので、合格率を65%として算出すると、1500~1600名の述べ受講者数になっているという計算になり、口コミによるネームバリューが一気に増えたからだと思いますが、今まで見た事の無い職種で、車椅子寄贈のボランティア団体、観光客の受付、一般企業(大手)のお客様窓口、整骨院、変わった職種だとクリーニング屋etc…

親や家族が車椅子を使用しているからとか、彼女が車椅子使用者だからとか、ご自身が車椅子使用者というケースもありました。

 

残念ながら不合格になった人は、再試験を受けて合格する人達もいる中で、再試験を受けること断念した人もたくさんいます。単純計算でしてみると、60名開催で合格率70%で計算すると、不合格者は30%で18名となります。再試験受講者は毎回6~9名くらいいるので、10~15%が再受験&合格のために頑張っているので、70%に追加して約80~85%の合格者を輩出していると考えられます。

結果、15~20%=60名開催なら9~12名は再試験受験による合格を断念した人数となります。

JASPECはセミナ-を開催する時には、アンケートを必ず実施し、満足度調査やいただいたコメントを踏まえた改善を常に行い続けていますので、不合格者のコメントもわかる状態です。

「我流でしていた問題点がわかって良かったです」「勉強になりました」「職場でメンテナンスを実施します」といった前向きなコメントがとても多いので、資格取得という講座なので、是非合格してほしいのですが、不合格で再試験を受けなくても、有益に感じてもらえたのであれば、「車椅子が安全に使用される社会の実現」という意味で、講師陣もやりがいを感じていて良いのだろうと、手前味噌ですが、思っています。

 

クリーニング屋さんの件ですが、お客さんが「この車椅子のシートを汚してしまったので、何とかして欲しいのだけれど」と言われ、「何の知識も無いままに外してしまって問題がないのだろうか」と思い、受講しようと思ったそうです。

職人気質でプロ意識が高いからこその思考回路をもった人だなぁと、とても感心してしまいました。

整骨院の先生は、「患者さんで杖や歩行器や車椅子を使用している人がいるので、整体や治療に直結しない内容だけど、安心して福祉用具を使った生活ができるようにメンテナンスのアドバイスができればいいのでは」という想いが、受講のきっかけだったそうです。

顧客に対する真摯な想いがなければ思いつかない内容だと、このケースもとても感心しました。

 

様々な職業が世の中にはたくさんありますが、まだまだ私達が思いつかないところで、きっと有効活用してもらえるケースがたくさんあって、それはその職種に真摯に向き合っている人だけが思いつくことなのだろうと思うと、車いす安全整備士養成講座受講者の職種をみているだけですが、ビジネスライク化が進む世の中なのに、職人気質のプロの人達がまだまだたくさんいる日本は、安心なのかもしれないと、ふと笑顔になっちゃう時があるというお話でした。

JASPECのホームページもぜひご覧ください♪

こちらをクリック↓↓

日本福祉用具評価センター(JASPEC)