認識不足

6月22日と23日は、ほっとデスクセミナーの2018年度年間定例セミナー第一回目で、「特殊寝台&付属品&床ずれ」をテーマにした内容でした。

この6月のセミナーの肝は、様々な素材のマットレスやエアマットを次々に並べていくという、おそらく他のセミナーでは行っていないだろう、「マットレス体感」です。

今年は、ベッドパッドから静止型とエアマットまで、計15枚を並べて体感してもらいました。

 

その体感してもらっていた受講者が、寝て体感している際に、マットレスについているタグをチェックしていたので、気になっていたのですが、講義が終了した後で理由を訊いてみると、「硬さの表示がされているものと、されていないものがあるので、チェックしてました。」とのこと(∂。∂)

見てみると、こんなタグが付いていました。

調べてみると、「家庭用品品質表示法に基づいて表示することは義務付けられている」とはあるものの、寸法や素材などは義務として、マットレスの硬さの表示が義務であるとは、表示法からは読み取れませんでした。

で、さらに深堀りすると、「ウレタンフォーム工業会」が、厚さ50㎜以上のマットレスについて、家庭用品品質表示法で定められた様式の品質表示のタグを取り付ける様に勧めているとのことでした。

ちなみに、硬さ ○○ニュートン(かたさ区分)の行に数値が入るのですが、その区分は数値によって、この三種類に分類されているそうです。

10N(ニュートン)で約1㎏なので、100Nだと約10㎏という意味になります。

JASPECは試験所なので、日本工業規格(JIS)の有無を確認したところ、ありました。規格があるので、試験方法も確認しました。マットレスの規格で、試験項目は硬さ一種類だけではないのですが、直接利用者に関わりそうな硬さに関する試験内容からピックアップすると、こんな内容です。

で、規格も試験方法もあるのに、硬さを表記しているものと、表記していないタグがあるのはなぜだろう?と思いつつ規格内容を読むと、そもそも規格の適用範囲が「連続気泡の軟質ポリウレタンフォーム、軟質ラテックスフォーム及び軟質ポリ塩化ビニルフォームにだけ適用する。」と書かれていました。

つまり、複数の素材を組み合わせた商品は対象にならないということ。

そもそも単一素材商品で対象であってもJIS規格は強制規格ではなく、罰則も無いので、知っていても試験をしていないメーカーはあるでしょうが・・・

 

老舗のある床ずれマットレスメーカーさんに、「いつから『硬さ表示』ってあったの?」と訊いたところ、「弊社創設時からあります」とのことでした。(^^;

 

ここで、ふと疑問がわきました。

Q①:この硬さ表示ですが、昨今のマットレスは、複数素材の組合せがされているモノが増えているけど、それに対する表示はどうするんだろう?

A①:単一素材での試験方法なので、複合素材に対する規格や記述は無い。

Q②:人体は曲線なので、単一素材でも切れ込みの幅や深さによって、体への圧力を分散しているモノがあるが、硬い部分と柔らかい部分の違いはどうするんだろう?

A②:規格や記述は無い。

 

結局、単一素材で切れ込みも無いモノ以外は、「寝てみなきゃ、わからねぇ」ってことなんですよね。(T▽T)

 

みなさんも、今後、マットレスに触れる機会があったら、タグのチェックをしてみてください。

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日本福祉用具評価センター(JASPEC)