資格

私の所属する部署は、書類を作成する際、複数のチェックを必ず行うというルールがあります。そのチェックの一環で、「修了証」のフォーマットについて、適切な表記と文字数やフォントの大きさなどの見た目も含めた、ミーティングにまで至らないレベルの意見交換を期せずして今日行い、何気なく思ったことがあるのですが、皆さんは資格を証明する書類として資格証書の保管は、どうしてますか?

 

私は、執筆依頼や講師依頼を受ける際に、関連資格の提示を求められることもあり、ひとまとめにして、デスクの中にしまってあります。

来客者のある店舗などでお仕事されている場合は、額縁にいれて掲示しているというケースもあるのではないでしょうか。

 

ここでさらに質問ですが、「修了証」と「資格証(認定証)」の違いを明確に理解していますか?

例えば、車いす安全整備士養成講座では、座学と実技の講義を受講した方には、全員に「修了証」を渡しています。しかし、筆記試験と実技試験を合格しなければ、「認定証」は渡しません。

このことは、おそらく、この車いす安全整備士養成講座を受講して、合格した人でなければ、「認定証」の有無自体を知らないのかもしれません。

 

一応、名前は出しませんが、この車いす安全整備士養成講座を受講し、修了証は持っているものの、試験には不合格になったため、認定証を持っていない過去の受講生で、とある教育機関で「車椅子メンテナンス」に関する授業を行っている人がいます。

その教育機関で、車椅子メンテナンスに関する授業をカリキュラムとして行うことを検討した時、おそらく「修了証」を持っているからという理由で、講師として認めてもらったのではないかと想像しています。

 

授業を受けた人が、一定のレベルに達していることを判定するためには、評価する基準が必要で、その基準に基づいて合否を決めるために定められた水準があります。

①「~ということができること」という評価項目がたくさんあって、

②その評価項目は、「~ができていれば○」といった採点基準があり、

③「その項目総数の何%が〇に達成していれば合格とする」という内容が水準です。

この水準がなければ、合理的に合否判定していないことになるので、同じミスをした人でも合格になる人や不合格になる人を輩出してしまうという、おそろしい事態になります。

 

つまり、この①②③をクリアした人が、「認定証」や「資格証」を取得することになります。

前述した通り「車いす安全整備士養成講座」では、座学と実技の授業を決められた時間の受講を済ませた人には、例え筆記と実技試験を受けなくても「修了証」を発行します。

「この修了証をもっている人は、筆記や実技の試験を受験する資格があります。」という意味です。

で、この修了証をもって、筆記と実技試験ともに合格すれば、認定証を発行するというシステムになっています。

 

で、くどくどと説明した理由なのですが、何かを行う場合、「~という業務に必要な力量は~であること」という水準が必要で、例えばそれは「~という資格試験に合格していること」という水準であることも有り得るわけです。

当然ながら「資格試験の合否を問わず、受講してさえすればよい」という水準も有り得ます。

 

車椅子のメンテナンスに関わる授業を有料で受ける場合、修了証だけの講師と、認定証をもっている講師、どちらを選びますか?

 

知識や技術で、求めるレベルに達しているかいないかの判断は、「修了証」を持っているかどうかでは判断できないということなのですが、私がそんなことを明確に思ったのは、JASPECに所属し、車いす安全整備士の運営側になってからのことです。

 

改めて、評価基準と合格ラインの線引きを考えてみると、有資格か無資格かの線引きだけで判断しがちですが、同じ有資格者の中でも、ギリギリセーフで合格した人もいれば、満点で合格する人もいます。当然そこには差がありますが、「有資格者」という枠は同じです。

さらに、同じ点数で合格した人でも、その後全く車椅子に触れない人と、継続して車椅子を触れる人とでは、ある程度の期間が空いてしまうことで、力量の差は開いてしまいます。

 

その人の力量は、履歴書の資格欄で判断できるものではなく、あくまでも資格欄は目安でしかないよねと思いつつ、その人に仕事を任せるのであれば、やっぱりその人には認定証を持っていてほしいし・・・

例えば、原付バイク程度なら、大半の人が初めてでも乗れるし、そもそも実技試験は確かなかったはずだけど、とは言っても法律上の問題如何はさておき、運転免許のない人に自分の原付バイクを貸そうとは思えないって感じ・・・共感できますかね?

 

結局、資格って何だろうと、ふと思った一幕でした。

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