適正工具の必要性

2018年5月16日

車いす安全整備士養成講座の実技講義の際に、19㎜のスパナを使用する部分があり、水道用の薄口スパナ(私は、勝手に「薄蟹」って呼んでます)しか持っていなかった受講生に、「ちゃんとしたスパナを用意して下さい。」と言った時、「ちゃんと市販されているスパナなのに、何が悪いのか」と言われたことがあります。

この工具、何  回かに一回は、持ってくる人がいます。

 

水道用のスパナとして、確かに市販されているのですが、車椅子の駆動輪のナットを回すような、強いトルクを求められる場所用に使用するものではないという理解ができなかったからこその反論だったのか、出先で購入することが嫌だったのか、理由は分かりませんでしたが、適正工具の理解が足りていない段階で、この人が整備する車椅子って、大丈夫なんだろうかと思ったことを憶えています。

 

話は変わって、個人的な内容ですが、ウサギ小屋を作ることになりました。

安易に作り始めたので、地盤整地をすることもなく、鉄管で枠を組み、2×4の角材で内装用の枠を組んで、アクリルのトタンと、金網で作ったので、鉛直がずれていたり、作っている間に、水平の根太部分がズレてしまったりと、なかなか完成までに時間がかかりました。

 

①枠組み

②トタン屋根と壁面

③前面枠組み

④扉作成

トタンと金網は文房具用のはさみで切っていたので非常に切りにくく、電動丸鋸はもらいもので手入れもされていないものなので直線がズレてしまうという状態の中、なんとか組上げていきました。ちなみに、大きさは、がんばれば大人が3人入れるくらいの大きさです。

扉の枠を作り、金網を貼って、蝶番を取付けようとしたとき、「買ってきた蝶番にネジがついていない!!!」と気づき、急遽買出し。

結局、左右のお世話用メイン開き戸と、真ん中のおやつ用簡易縦開き戸をとりつけ、最後にラッチを取り付けて終わりという場面で、ラッチには付属のネジが付いていたので、一安心していたら、「ネジが回せない・・・?」

ちなみにラッチとは、扉を留めておくロックのための金具です。

 

ラッチに付いていた木ネジの頭は、何と♯1用のプラス!!!

インパクトの♯1のビットもなく、♯1のドライバーもなく、夕方だったので、買出しにも行かず、作業終了。

ビットは、電動ドライバーの先端に取り付ける取替え可能な先端のことです。

ちなみに、これが「ラッチ」&「ビット」です。

 

何が言いたいかと言うと、今回の♯1の件ですが、大きいサイズの♯2は持っていたのですが、その下の小さい♯1がなく、さらにもっと小さいメガネ用の精密ドライバーは持っている状態でした。

精密ドライバーで、なんとか♯1を回してみようかと一瞬考えたのですが、ドライバー先端とネジ頭が潰れるだろうから、やめとこうと判断したわけです。

 

最初に話していた「薄蟹」も、工具が潰れるだけでなく、駆動輪車軸ナットの角を削ってしまうことで、後々の整備がしにくくなることや、お客さんの所有物だと考えれば、そんな不適切な工具を使用してもいいという判断にはならないよね、ということをふと思い出したというだけの話でした。

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