福祉用具の評価

ちょっと、小難しいタイトルですが、お堅い話にならないようにします。

JASPECは、国の省庁や公的機関などから、様々な依頼をもらっています。

その中から、タイトルにちなんだ内容を少し皆さんにお話します。

 

ロボット介護機器という名前で、経産省が旗を振って、開発と普及に勤しんでいることは、このブログを読んで頂いている皆さんなら、「何となく聞いたことあるなぁ」という人や、「施設として導入を考えているよ」という人までいるかもしれません。

このロボット介護機器で、JASPECが取り組んでいることは、「工学的安全性」と、タイトルにある「評価」の二つです。

 

先に「工学的安全性」のことをサラッと説明すると、その「ロボット介護機器」が、工業製品として安全なのかを確認するために、色々な試験をしましょうということです。

既存の現時点で大量生産品として製品化されているものは、JISという日本工業規格で、強度、耐久性、安定性、電磁波、耐水耐埃など、さまざまな試験方法が、それぞれの機器にあわせて存在します。

ただ、この「ロボット介護機器」は、新しい分野なので、安全のためにどんな試験をすればいいのかという決まりが、存在しないのです。なので、既存規格の踏襲を含めて、必要な試験方法を検討し、必要によっては新たに開発しなければならないということです。

 

で、タイトルの「評価」ですが、色々な機関や企業が、「福祉用具の選び方」的なタイトルで福祉用具の選定のポイントを説明しています。

「なるほど納得」というものから、「ウソつくな!」とイラッとするものまで、様々なので、何を参考にすれば最も適しているのか、よくわからないというのが、それら全体に対する私の見方です。

皆さんに是非お伝えしたいのは、「福祉用具Aという商品は、誰にでも適している商品」というのはありえないということです。

逆に、「福祉用具Bが〇さんに適していなかったからといって、使うに値しない商品」ではないとも言えます。

 

ここからがポイントですが、個人が使用するのか、常時複数の人が使用するのかによって、選ぶポイントは変わりますし、使用環境によっても評価は変わってしまいます。

ただし、①その機器を使用してはいけない人=事故に繋がる可能性のある対象者について、取扱説明書に記載が無い、あるいは、製造者に聞いても答えが返ってこないという商品があったら、使わないことをお勧めします。

製造事業者として、製品を使用する際の想定と検証をきちんとしていれば、事故の可能性についての返答は必ず出来るはずなので、「事故なんて起こりません」とか「誰に使ってもらっても大丈夫ですよ」なんて言う製造者が作った商品なんて、怖くて使えません。

 

購入時の値段だけで判断しないこと。「安物買いの銭失い」と、昔の人はよく言ったもので、福祉用具、介護機器、ロボット介護機器、レベルの差こそあれ、規格設計開発を考えると、そんな安くできる事の方が不思議で仕方がないという商品も、HCRのような展示会でもたくさんありますし、WEB検索するといっぱいヒットします。

安い理由を聞いて、大真面目に「企業努力です!」っていうところの商品も、私は怖いなぁと思ってます。確かに努力はされてるのでしょうが、商品として流通させる前に、安全な工業製品なのか、安心して使える人と使っちゃいけない人の検証をきちんとしているのか、とても疑問に感じてしまいます。

 

「社内規格で試験を行っていますから安心です。」という営業さんもいますが、業界として未成熟なこの福祉用具業界において、社内規格の前に、JIS規格をクリアする状態なのかと言いたいですし、社内規格の内容を見せてくれというと、「それは企業秘密なので」という製造者も多いですが、公表できない試験方法の何を信用しろと言っているんだろうと、バカバカしくて笑いそうになります。

 

日本人は、流通している商品は安全であるという前提において、商品を選定してますが、そんなのは古き良き時代の遺品でしかなく、安全な商品かどうかを確認してから、選定を行うのが、今の商品だと思っています。ノウハウや知見のない製造事業者が、こぞって参入している福祉用具は特にです!!!

機械としては、確かに壊れないけど、使うとヤバイという商品や、そもそも意味をはき違えている商品は、そこかしこに溢れています。

 

私は、自分が福祉用具を使う日が来たら、正しい知識に基づいて、安全な商品の中から、自分に適した商品を自分で選んで、安心して使用しようと、心に決めています。

 

そんな、裏話も含めて、「福祉用具の評価や選定をしなければいけないので知識が必要だ」と思ったら、JASPECのほっとデスク年間定例セミナーにお越し下さい(笑)

 

結局、宣伝でした Orz

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